仏像の修復について
学生時代より、古代の仏像の研究と制作を通し、当時の卓越した技術と造形を学びました。そこで培ったのは、技術と知識だけでなく、造形の裏にある制作者の意図や、その思いや背景を読み取り、御像を尊重する姿勢です。
修復においては、制作当初の造形を重んじた、適切な処置を施し、構造・尊容ともに回復させることを基本姿勢としています。
御像の材質や構造、保存状態、御依頼主様のご意向などにより、修復内容は一つとして同じものがありません。
まずはお気軽にお問い合わせください。
修復の流れ
修復が必要な御像の状態や、その修復方法は、千差万別です。
まずは現在の御像の状態と、御依頼主様がご希望されていることをうかがい、現在の御像の状況に対し、必要な修復方法をご提示いたします。
長年のほこりを落としたい、一部欠けてしまっている箇所を修理したい、など、些細なことでも、どうぞお気軽に【ご相談】よりお問い合わせください。
定期メンテナンスについて
修復を要する状態にならぬよう、定期的にメンテナンスを施すことが、本当の意味での“保存”と言えるかもしれません。本格的な修復まではまだ考えていないが、年に一度、三年に一度、仏様をチェックしておきたい。ほこりを落とし、きれいにしてあげたい。そんなご要望もお気軽にお問い合わせください。
クリーニング / 損傷状態のチェック /
簡単な剥落留め、充填処理(※) /
カルテの作成、記録写真の撮影 /
将来的な修復の要不要、その内容に関するご相談
- ※ 剥落や虫蝕部分の規模により、現地では対応しきれない場合もございます。