ついて 修復に 仏像の

仏像の修復について

像表面に溜まった汚れや、 所々部材が欠けているのが気になっている。 破損が進んでいるのではないかと感じる。

仏像は拝む対象であるため、移動や接触が少ないのが現状です。そのため、状況によっては埃や汚れが堆積し、固着してしまう場合もあります。
また、木材でできた御像の場合は、外見からは確認できない内部に、虫蝕が見られることも珍しくありません。
修復においては、そうした御像の汚れを除去し、材質と構造の両面において強化することができます。また、部材の欠けも、修理箇所と分からないように、自然な形で補うことが可能です。

破損仏を修復し、 拝める状態に尊容を回復したい

お寺などでは、破損し、長年解体状態にある御像がある場合があります。クリーニングを行い、部材の場所を特定し、組み上げることにより、御像を復興することができます。失われている部材などがあった場合にも、像の造形に合わせ、自然な形で制作いたします。

手先や足先など所々欠けているので 復元したい

彫刻文化財においては、指先や足先、鼻先など、細かく繊細な箇所が欠けてしまっている事例が多く見られます。そういった細かな欠けも、像に馴染む自然な形で、新たに制作することが可能です。また、手先全体が失われ、印相が分からなくなっているがどうしたらいいか、などのご相談も承ります。

汚れが気になるのでクリーニングや、 簡単なメンテナンスを行いたい

修復の前の段階として、出張でクリーニングや簡単な処置のメンテナンスを行うことが可能です。仏様いえども、材質は有限です。人の手で定期的にクリーニングや補修を行うことにより、劣化の進行を遅らせることができます。
詳しくは、「定期メンテナンスについて」をご参照ください。

失われている台座や光背を 像に合う形で制作したい

仏教彫刻において、台座や光背は、御像本体と同じよう形状に意味があり、尊種や時代ごとに特徴があります。
御像本体の造形や制作年代などを考慮し、こちらから復元案をご提案いたします。
その際、御依頼主様のご意見もうかがい、ご了承が得られたのちに、制作を開始いたします。
また、光背や台座の一部分の欠損や、特定のパーツの亡失といった事柄に対する修理も可能です。

現在、本来あるべき装飾や持物が 既に失われてしまっている。 御像に合う物を新たに制作できるか。

仏像は、尊種によって、装飾や持物(じもつ:※)が付随しています。
例を挙げれば、薬師如来像の薬壺(やっこ)や、菩薩像の胸飾(きょうしょく)や蓮華、不動明王像の剣や羂索(けんさく)といったものです。
しかし、その多くが取り外し可能であることや、繊細な造形であることが多いことから、損傷が激しく取り外したままの状態になっているもの、完全に失われているものが、珍しくありません。
構造的に補強を施し、持物を修復し元の状態に戻すだけでも、御像の雰囲気が制作当初のような威厳に満ちたものになることがあります。
既に失われている場合でも、構造的・造形的に御像に合うよう、新たに制作することが可能です。その場合、同時代の他作例の装飾や持物の造形をふまえつつ、御像にとって自然な形で、新たに設計し、制作いたします。
御像全体見れば小さな修復でも、装飾や持物は、仏像の尊種を表し、拝む人に視覚的に像の役割を伝える、重要な要素です。
修復や制作をお考えの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

※持物(じもつ)とは……
蓮の花や水瓶、剣といった、仏像が手に持っている持ち物のことを指します。