本件は、株式会社ヤトミ製材より技術協力のご依頼をいただき、株式会社ヤトミ製材にて、共同で修復を行いました。
　西八龍社御神木は、落雷を受けた姿で、地域の方々の信仰を集めています。
　内部が空洞化し、表層が炭化している様子は、唯一無二の姿で、御神木としての堂々たる風格を示していました。
　しかしながら、既に根は張っておらず、炭化した表層は剥離が進んでおり、風化が進行している状態でした。そのため、構造強化が喫緊の課題であることは明白でした。
　とはいえ、自然に風化が進んだ御神木に、修復という人の手を加えながら、その風格を留めることは、答えのない作業の連続でした。
　株式会社ヤトミ製材の皆さまと共に、修復に用いる方法、素材、作業工程の吟味を重ね、構造強化と炭の定着を中心に担当しました。